毎年Tax Returnをしているのに「なぜか毎年追加納税になる」「逆に払いすぎて大きなRefundが来る」という方はいませんか?その原因のほとんどはW-4の記入内容にあります。
今日はW-4とは何か、そして正しい書き方を日本語でわかりやすく解説します。
W-4とは?
W-4(Employee’s Withholding Certificate)は、雇用主に対して「毎月の給与からいくら税金を天引きしてほしいか」を伝えるための書類です。
新しい仕事を始めた時や、家族構成・収入状況が変わった時に記入・提出します。
つまりW-4を正しく記入することが、Tax Returnの結果を左右します。
W-4はいつ提出する?
- 新しい仕事を始めた時(入社時)
- 結婚・離婚した時
- 子供が生まれた時・扶養家族が増えた時
- 副業・フリーランス収入が増えた時
- 配偶者が仕事を始めた・辞めた時
- 毎年追加納税になる・Refundが多すぎる時
W-4はいつでも変更できます。状況が変わったらすぐに雇用主に新しいW-4を提出しましょう。
W-4の各Stepの記入方法
2020年以降、W-4は大幅にリニューアルされました。以前のAllowance(控除数)方式から、より直接的な金額入力方式に変わっています。
Step 1:個人情報(必須)
- 名前・住所を記入
- SSN(Social Security Number)を記入
- Filing Statusを選択:
- Single or Married filing separately
- Married filing jointly
- Head of household
Step 2:複数の仕事がある場合(該当者のみ)
以下のいずれかに該当する場合に記入します。
- あなたが2つ以上の仕事を掛け持ちしている
- 配偶者も働いている(Married filing jointlyの場合)
⚠️ 共働きの場合は特に重要です。それぞれの職場で別々にWithholdingが計算されるため、合算すると税金が不足することがよくあります。
記入方法は3つあります:
- IRSのTax Withholding Estimatorを使う(最も正確)
- Multiple Jobs Worksheetを使う(Step 2の裏面)
- Step 4(c)に追加のWithholding金額を記入する
Step 3:Child Tax Credit(子供がいる場合)
- 17歳以下の子供:1人につき $2,200(2026) を記入
- その他の扶養家族:1人につき $500 を記入
- 合計金額をStep 3に記入
💡 この金額を記入すると、その分だけ天引き額が減ります(Child Tax Creditが見込まれるため)。
Step 4:その他の調整(任意)
Step 4(a):その他の収入
投資収入など、W-2以外の収入がある場合に金額を記入します。この収入に対してもWithholdingを増やすことができます。
Step 4(b):追加の控除
Itemized Deductionを使う予定がある場合や、学生ローン利子控除などを見込む場合に金額を記入します。
Step 4(c):追加のWithholding金額
毎月の給与から追加で天引きしてほしい金額を記入します。不足分を補うために使います。
Step 5:署名(必須)
よくあるケース別の記入方法
ケース①:独身・1つの仕事のみ
- Step 1:Singleを選択
- Step 2:記入不要(スキップ)
- Step 3:子供がいなければ記入不要
- Step 4:特になければ記入不要
- Step 5:署名
✅ 最もシンプルなケースです。
ケース②:共働き夫婦(Married filing jointly)
- Step 1:Married filing jointlyを選択
- Step 2:必ず記入が必要(両方の収入を合算して計算)
- Step 3:子供がいれば記入
- Step 4:必要に応じて記入
⚠️ 共働きでStep 2を空白にしておくと、毎年大きな追加納税になることがあります。夫婦それぞれのW-4でStep 2を正しく記入することが重要です。
ケース③:副業・フリーランス収入がある場合
- Step 2:複数の収入源として記入
- Step 4(a):副業収入の見込み額を記入
- Step 4(c):不足分を追加Withholding金額として記入
💡 副業・フリーランス収入からは通常Withholdingがされないため、W-4で調整しないと追加納税になります。
毎年追加納税になる方へ
毎年Balance Due(追加納税)になっている方は、以下を確認してください。
- 共働きでStep 2が未記入になっていないか
- 副業・投資収入があるのにStep 4(a)に記入していないか
- Step 4(c)で追加Withholdingを増やす
IRSのTax Withholding Estimator(irs.gov/W4App)を使うと、自分に最適なWithholding金額を計算できます。
Refundが大きすぎる方へ
毎年大きなRefundがある方は、逆にWithholdingを減らすことを検討できます。
大きなRefundは「IRSに無利子でお金を貸している」状態です。Step 3や Step 4(b)を活用してWithholdingを適切に調整しましょう。
まとめ
- W-4は毎月のWithholding(天引き額)を決める書類
- 新しい仕事・結婚・出産など状況が変わったら必ず更新する
- 共働きの場合はStep 2の記入が特に重要
- 副業・投資収入がある場合はStep 4(a)で申告する
- 毎年追加納税になる方はStep 4(c)で追加Withholdingを増やす
- IRSのTax Withholding Estimatorで最適な金額を計算できる
次回はFiling Statusの選び方を解説します。独身・既婚・離婚後・死別後など、状況によって最適なFiling Statusが異なります。正しく選ぶことで税負担を最小限にできます。
※本記事は情報提供を目的としており、個別のアドバイスではありません。具体的な状況については専門家にご相談ください。

